2012年8月15日水曜日

夢の実現その2

修理工が、かれの上司に言いました。セールスへ転向したい。

上司は言いました。
「セールスってやつは、とても難しいんだ。客相手の商売だから、当然人間関係は複雑になってくるし、時間も今までよりも不規則になる。相手に合わせなきゃいけないからね。

人間商売は修理工と違って、複雑で、難しいんだ。」

修理工の彼は、上司の言うことを信じませんでした。仕事が終わってからもセールスの学校へ行き、マニュアルを読み、ほかの人よりも余計に勉強しました。本を読んで、テープを聴いて、クラスに通って、そして、セールスの仲間をつかまえては、話し込んだりしました。

今では彼は業績優秀なセールスマン。すっかり売り上げも達成し、給料も修理工のときの2倍です。そして、何よりも、彼は幸せでたまりません。売り上げ達成のときの満足感。お客がついたときの自分への誇り。お給料をもらうときの達成感。セールスがこんなに楽しいとは知らなかった。本当にあの時、人生の方向転換をしてよかった。大きな決断をしてよかった。なんて自分の人生はよくなったんだ。こんなにも精神的に満足するとは。

もし彼があのとき決断しなかったら、今でも修理工として、人より残業をして、人がうらやましいと思う毎日を暮らしています。

修理工という職業は、とても誇りのある大事な職業です。技術を要するレベルの高い職業です。つまりこの話はこの若者についての例を出しているのであり、具体的にどの職業がいいか、上か下か、といっているのではありません。この一人の人間を例にとりながら、いかに自分のやりたいことを成し遂げるのが大事かを話したかっただけなのです。

人によっては修理工になりたくてたまらない人もいます。その人は修理工になるべきなのです。会計士になりたいとか、セールスをしたいとか、オンラインで金儲けしたいとか、弁護士になりたかった、スポーツをあきらめたくない、、、音楽が好きだ。

自分の好きなことを実現させるのは、自分でしかできないのです。夢の実現は会社設立かもしれません。


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